全ての始まりは「唐山大地震」だった…

1976年7月、夏の暑さが続く唐山市。扇風機を買って家に帰る途中だったファン一家が車の中から見たものは、大量の虫が群れを成して飛び去って行く、という異様な光景だった。ファン一家はそれを特に気にも留めず、家に帰り家族団らんの時間を過ごす。その日の夜、幼い双子の姉弟のドンとダーが寝静まり、ユェンニーが主人のダーチアンと家のトラックの荷台で二人きりで過ごしている時に、大きな揺れが彼らを襲う。

慌てて荷台から出てきたユェンニーとダーチアンだったが、立っているのもやっとなほどの強い揺れによって身動きを取ることが出来ない。そうしているうちに周囲の建物は次々に倒壊していき、周りの人たちも瓦礫の下敷きになっていく。ユェンニーはドンとダーを救いに家に入ろうとするが、家が崩れそうになっていることに気づいたダーチアンが彼女を家に入らないように連れ戻す。まさにその時、ファン一家の家は崩れ去り、ダーチアンはユェンニーの目の前から姿を消してしまった。

 

震災によって引き離されてしまうファン一家

真夜中に襲った大地震によって、ユェンニーの目の前でダーチアンは瓦礫の下敷きになって亡くなってしまい、ドンとダーが寝ていた家は倒壊してしまう。懸命の捜索によりドンとダーは瓦礫の下に挟まったままの状態で発見されるも、瓦礫の重なり方の影響でどちらか一方を助けると、もう一方が瓦礫に押しつぶされてしまうという状況にあり、どちらの子を救うかの選択をユェンニーは迫られる。苦渋の決断を迫られたユェンニーは弟のダーを救うことを選択し、姉のドンは瓦礫の下敷きになり意識を失ってしまう。

放心状態のユェンニーはダーを抱えたまま救助部隊のいる空港へと向かったが、亡くなったと誰もが思っていたドンは奇跡的に息を吹き返し、唐山での救助活動を行っていた中国人民解放軍に連れられて、軍医のワン・ダーチンの家で育てられることになる。ワン夫婦はドンを大切に育てていつか本当の両親に再会させようと思っていたが、ドンは震災以前の記憶を失っていた。

果たしてファン一家は再会できるのか!?

自分の娘を死なせてしまった、という自責の念に駆られている母のユェンニーと、記憶を失った娘のドン。唐山大地震によって引き裂かれた2人は別々の人生を歩むことになる。

ユェンニーは義母と義姉のもとで暮らすことを断り、唐山に残って女手一つでダーを育て上げる。彼女は周囲からは再婚も勧められるも、ダーチアンへの思いから再婚はしないという強い決意を持っていた。

地震の際に片腕を失ったダーは、母親思いのたくましい青年に成長するが、ユェンニーが希望していた大学進学の道へは進まず、仲間たちと共に商売を始める。

一方、ワン夫婦に大切に育てられたドンは医者になることを志すが、生き別れになったファン一家が夢の中に出てきて眠れないという日々を過ごしていた。

3人とも震災に負けずに自分の人生を歩んでいくなかで、離れていた人生が少しずつ近づきそうになりながらも、なかなかユェンニーとドンは出会うことができない。果たして彼らは再会することができるのか?