中国映画の歴代最高興収記録を樹立した感動作がついに公開!1976年に河北省で実際に起こった20世紀最大の震災「唐山大地震」により運命付けられた家族の物語を、中国No1のヒットメーカーであり、米「NEWSWEEK」誌が“中国のスピルバーグ”と評するフォン・シャオガン監督が描く。
物語は、地震が原因で悲劇的な別れをしなければならなかった、ある家族の32年を見つめる。その日、運命は崩壊した家の前に立つ母親にあまりに残酷な選択を迫る。「瓦礫の下の子どもの内、一人しか救えない。息子か娘か選んでくれ、このままでは両方死んでしまうぞ!」救助にあたる近隣の人々に問われ苦悶の末、ついに息子を救ってくれと泣き崩れる母親。だが、その声は瓦礫の下の娘の耳にも届いていた…。
家族を失った喪失感と娘を見殺しにしてしまった罪悪感に苛まれながら、たった一人残された息子を育てようとする気丈な母親。奇跡的に命を取り留め、全く違った環境で育った娘。32年の長きにわたって離れて生きる、二つの人生をフォン監督はひとつの家族の物語として描き切る。そして唐山大地震と四川大地震という歴史的な大災害をまたぐ、この大河的ストーリーを通して、場所や時間に希釈されない家族の絆、そしていかなる状況下にあっても生きようとする人間のたくましさを浮き彫りにするのである。
迫真の演技に思わず胸が熱くなる主演の母親役にはフォン監督のミューズとして知られるシュイ・ファン。心の闇に悩みながら強く生きる娘には新進の女優、チャン・チンチュー。また壮大な人間ドラマを映し撮ったのは『レッドクリフ』などで知られ、アカデミー賞にもノミネートされた中国きっての撮影監督、リュイ・ユエ。さらにあのフェイ・ウォンがエンディング曲を歌っている。
この映画でもうひとつ特筆すべきことは、エキストラに唐山市の市民が多数参加していることである。参加者の中には、実際の唐山大地震の被災者や遺族も含まれている。追悼の儀式のシーンでは、監督のカットがかかっても誰も儀式をやめず、紙銭を燃やし続けたそうである。大地震とこの映画が市民にとってどういう存在なのか、あらためて感じ入る事ができる。
本作は、当初は2011年3月26日(土)に日本での公開を予定していた。しかし同年3月11日に発生した東日本大震災の未曾有の被害状況や、不幸にも被災された方々の心情を鑑み、公開を延期することとなった。しかし、本作は製作者の言葉にもあるが、地震そのものを物語の中心に置いたのではなく、被災された人々のその後と家族の絆をみつめた「心の復興」を描いた物語なのである。東日本大震災から4年の月日が経とうとしている中、改めてこの作品を多くの方々にご覧頂きたいという想いから、この度公開することとなった。

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